「兄さんほら雪、雪!」
「……子供じゃねぇんだからそんなにはしゃぐなよ……」
「だって雪だよ!雪なんだよはしゃがなくてどうするのさ!自分だって雪だるま作り出してるくせに!」
「うるせえ、これはオレの年中行事だ」
「そういや毎年雪が積もると作ってるよね」
「まぁな…よし出来た」
「て言うか兄さん手袋してない!ちょっと指真っ赤じゃないか!」
「あー、平気平気これくらい」
「これくらいじゃないー!あーもうっ」
「うおおおお?お、おおおおまえなにを」
「え?だってこの方があったかいでしょ?」
「だからと言って何故オレの手をお前の腹に直に当てるのだ!」
「……ドキドキする?」
「うるせーーー!!!!」
「全く、こんなに冷やして……」
「だからって機械鎧の方迄入れる必要は無いだろがよ」
「どっちも兄さんの手じゃないか」
「……え?」
「それが鋼だろうが生身だろうがこれは兄さんの腕だ。そしてこの鋼の腕は、兄さんがボクをどれだけ思ってくれているかの証じゃないか。それを隔てて考えるなんてボクには出来ないよ」
「アル…」
「ボクの温度を分け与えて兄さんが暖まれるなら、いくらでもあげられるから。だから、こうさせて」
「……うん」
「兄さん、大好き」
「……うるせえよ、ばーか」










『こんな日も、たまには有るってことだ』byエドワード・エルリック






 
 
 



 『1月の甘い雪の日』 2005.1.22

珍しいな、ぶん殴って終わってない……


  

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