「夏だねー」
「あーそーだなー…そういえば何か届いてたな」
「ああ、管理人から夏の風物詩だって」
「…今すぐ開けてみろ」
「はいはい」
 がさがさがさ
「あ…兄さん、これ」
「んあ?」
「花火…だよねぇってうわぁ!」
「うおおおおお!!!これはまさしくMaid in japanの線香花火じゃねぇかよ!中国産よりおっそろしく高値いんだぜ!それを送って来るって…管理人の奴、やっと反省しやがったのか」
「反省って何を……まあいいや。日本産も有るけど中国産も混じってるね。てゆーか線香花火ばかりだよ、バリエーションの無い」
「いいんだよ、オレが欲しいって言ったんだからさ」
「兄さんが?」
「ああ、線香花火ってさ、小さいしぱっとしないけど、ちゃーんと華があるだろ?あれを闇のなかで見てるとさ、何か穏やかになるんだよな、気持ちが。だから送れって頼んだ」
「そうだったんだ…」
「さて、じゃあ早速やるかぁ!バケツバケツーっと♪」
「……じゃあこれは管理人がおまけに付けてくれたって事かな」
「アル?どした?」
「兄さん、どーせなら気分迄浸らない?」
「あ?」
「あ、ああああのっ、この可愛らしい浴衣一式着てみませんかエドワードさん!!!」

「それ女物じゃん、却下!」

「えぇぇぇぇ?!可愛いよ、このリボンサッシュだってひらひら金魚みたいで!」
「それは兵児帯ゆーんじゃボケ!つーか確実に女物じゃねぇかもう!身八ッ口開いてんだろうが!」
「でももう一着は確実に兄さんには大き過」
「がぁぁぁぁぁうるせ―――!!!!!だーれが着るかぼけ―――!!!!!」
「これに同封されていた管理人からの手紙にはこう有ります『着物は必ず着る事、そんで写真を送ること。じゃ無かったら』……」
「じゃ、無かったら……?」
「ええと、『寝室の盗聴記録を暴露する』って書いてある」
「は?」
「兄さんここは心を鉄に押し込めて耐えて!」
「あ、あああああうわ―――
 それ着んのもピーピング暴露もいーやーだ―――!!!!!」
「諦めてください……(がくり)」






 『つーか本見てもよく着付け方が解らないよ……』(Byアルフォンス・エルリック)


 
 
 



 『八月の爆弾』 2005.8.8

なにが爆弾なんだろうか……_| ̄|○がくりん


  

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